デザイラストレーターの演劇もろもろレポ

本のこと、物語のことを考えているフリーランス/デザイラストレーター。 高等学校教諭免許(国語)保持 主に読んだ本のことや舞台観劇レポ。 ◆Twitter @mei_le20

2018年ターナー展 新宿

友人がターナーが好きで、お誘いして行ってみた。 これまでターナーの魅力が分からず、 なんとなくセピアっぽい雰囲気の風景画だな、くらいに 思っていた。 でも今回ターナー展へ行って 水彩の可能性を広く知ることができて勉強になった。 水彩とガッシュを…

文学フリマと花札

もうだいぶ日にちが経ってしまったけれど、 文学フリマに初参加した。 デザインフェスタやコミティアほどではないにしても、 なかなかにぎわっていて、こんなにも創作活動をされている方がいるんだなぁ、 とわくわく。 いつか自分もなにか…と意気込みながら…

忘れたくない空気

友人から手紙をもらった。 返事を書いていた。 そばにあったえんぴつで。 久々にみた友人の文字は、 紙の上で小さく生息していた。 立つ練習をしている赤ちゃんのように すこし頼りなさげに、でも力強く 並んでいた。 文面を脳の片隅にとどめて わたしも 便…

サイクル

部屋の中に流れる もったりとしたあたたかい空気 上着もいらない、 厚手のトレーナーもいらない 洗濯物がはやく乾く 時々入るゆるやかな風 マンションの暑さを思い知った 一年前が ぐわっと押し寄せる あぁ、一年巡ったなぁ

降ってきた新鮮み

西日差し込む電車内 疲れ切った身体 聞き慣れた下車駅のアナウンス が まったく新しく聞こえた 引っ越したての 駅名にびくびくしていた あの頃にみたい そうしたら、 見慣れた車内も 知らない場所になった 知らない土地の 知らない車内 ぜんぶぜんぶ 新鮮だ…

Anime Japan2018 改善点してほしい…!

アニメジャパンに初参戦してきました。 初めて行ってみて、これ分かりづらいよね!? ということがありまして、まとめてみたいと思いました。 会場でアンケート募集されていたけど、あまりの疲労感に 忘れてしまったので。 ・入場券持ってる人、どこ行けばい…

楽曲との接し方-あなたと音楽その関係-

本日も花粉満載な一日です。 時々感じることがある。 音楽との距離や触れ方、どんな気持ちで聞けばよいのか わからなくなる。 おぉ、この曲すき!! というものと出会う。 その曲をしばらく無限ループする。 2、3日すると曲に対する新鮮さや驚き、 様々な感…

丁寧さと親しみやすさinめがね屋さん

花粉が猛威を振るっている。 つらいです。 四月からデスクワークで画面とにらめっこな日々を過ごすので めがねを新しくつくった。 個人で経営されている近所のめがね屋さん。 はちゃめちゃに親しみやすいお店だった。 失礼だけどそんなに広くなく、大きな看…

ことばを受け取るということ-さユりミニライブ・池袋-

酸欠少女さユりちゃんの CD予約会に伴うミニライブを観覧しに エソラへ。 彼女はいつでも全力だ。 ことばを発するということに敏感で インタビュー記事を読んでいても 慎重にことばを選び発言しているのが伝わる。 デビュー曲である「ミカヅキ」をきっかけに…

あなたと次元は違うけど

東京藝術大学卒業・修了作品展 情報量に圧倒された。 いくつもの「主張」があふれていて はじけていた。 きっともっと、 ひとつにたくさん時間をかけないと いけないのでしょう。 そのひとが その作品にかけた時間は 最低でも向き合った方がよいのでは、 と…

舞台『黒蜥蜴』2019 観劇レポ 踊ることば

踊ることば 三島の言葉が踊っている。 中谷美紀さん扮する黒蜥蜴の第一声を 聞いて即座に感じた。 流れるように台詞が発せられ、 まるで歌っているかのよう。 美しいことにこだわり抜いた三島らしい 流麗な言葉と独特な心理描写。 ドラマチックな音楽は生演…

舞台「アンチゴーヌ」 紀元前5世紀の真理

人のパワーと言葉に圧倒された。 泣いた。ふるえた。 自分の信念にまっすぐ従い、最愛の人と決別してでも 貫こうとしたアンチゴーヌは、清々しささえも纏い生命力に満ちあふれていた。 クレオン王とアンチゴーヌの対立シーンで なにか突然涙があふれた。 蒼…

主張するわたしたち-現代演劇ポスター展-

現代演劇ポスター展 最終日。 先週の三菱一号館で開催されていた ロートレック展に引き続き、 ポスター ということで足を運んでみることに。 どこまでも続くかとおもわれる ポスターの大群は 立派なゲイジュツだった。 イラストとデザインする ということ、 …

元日2018

新年ですね あけましておめでとうございます。 実家にいた頃は 「参拝いこうよ」 という父を煩わしいなぁ、、と 思っていたこともあったけれど、 なにせ、 一人だものだから。 人いきれする空間へ出向き しっかりと形式を踏まえないと 昨日の続きとおんなじ…

大量の中村屋月餅とともに…

大晦日、である。はじめてひとりで越す大晦日。 迎えるであろう正月。 テレビのない、わたしの部屋は、 ラジオアプリから聞こえる声で 少々のさみしさをやわらげる。 ラジオを聞き流しながら カーテンを洗った。 昔クリーニング店のアルバイトをしていたとき…

文学のために尽力したい

こんばんは。 今日は冬至ですね。 最近ずっと、自分はどうしてこんなにも 「文学」にこだわっているのかな、と考えることがある。 三島由紀夫の「禁色」に心を奪われ、 漱石の「それから」にのみこまれるなど、 劇的な体験をしてきたけれど、実のところ そこ…

観劇の心得 そこは神聖なのだから…

舞台観劇に行った。 初、神奈川KAAT芸術劇場 『HEADS UP!』 日常が飛んでしばし夢の始まり… のはずだった。 けれど、夢はなかなかはじまらない。 開始の5分が過ぎた。 まだ始まる気配はしない。 10分が過ぎさすがに客席はしん、と静まる。 そこへ後から後か…

え、え、え、エディット手帳

来年(2018年)の手帳を入手した。 毎年ちらちらと横目で気にしながらも 無関心を装っていた、 1日1ページタイプの手帳。 奮発した、のだ。 みなさんもそれぞれ手帳には 一定のこだわりがあるのでは、と想像するのだが、 わたしも毎年、確信と妥協を抱きな…

世の中おかしづくりの要領で。

すっかり冬です。暖房器具が大活躍。 最近はっとしたことがある。 お菓子を買うお金がもったいなく、 ホットケーキミックスを買ってきて 電子レンジや炊飯器でできる カンタンケーキやプリンを作っている。 材料、行程は少ない分、 なかなか上手くいかない。…

映画「火花」に遭遇

ただ今上映中、「火花」(2017年11月) お笑い芸人ピースの又吉さんが芥川賞を受賞したことで非常に話題となった。 小説もドラマも読了・視聴済なので、映画はどうだろう、と コンプリートしたい気持ちで映画館へ。 結果、映画とドラマを足して二で割るとすっ…

『命売ります』ちくま文庫 ドラマ化に思うこと…!

発狂。絶叫。 ちくま文庫から刊行されている 三島由紀夫の『命売ります』の、 ドラマ化ですって……! わたしの大好きな小説である。 衝撃だったのである。 こんな軽快で遊び心があふれていて、 斜に構えた三島作品があるなんて!と。 それまで気になっていた…