デザイラストレーターの演劇もろもろレポ

本のこと、物語のことを考えているフリーランス/デザイラストレーター。 高等学校教諭免許(国語)保持 主に読んだ本のことや舞台観劇レポ。 ◆Twitter @mei_le20

文学のために尽力したい

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こんばんは。

今日は冬至ですね。

最近ずっと、自分はどうしてこんなにも

「文学」にこだわっているのかな、と考えることがある。

三島由紀夫の「禁色」に心を奪われ、

漱石の「それから」にのみこまれるなど、

劇的な体験をしてきたけれど、実のところ

そこまでしっかり読みこめていないいない、気もする。

近代小説 という「ふるい」くくりにあるそのものたちを

紐解けば、その同時代性に親近感がわき

おどろいて、

このままにしていては、

いけない気がしてくるのだ。

わたしという小さな世界だけで

完結させていては

もったいない気がしてくるのだ。

(これは奢りなのか)

「面白さを知ってほしい」

なんて月並みな表現だけじゃおさまらない、

危機感と使命感が湧いてきてしまうのだ。

そっけないタイトルに詰め込まれた

濃厚な物語たち。

そのギャップに、いつも驚かされる。

そして、簡潔で潔いタイトルだからこそ

どんな物語なのか想像が難しくなり、

とっつきにくくなるのでは…とも。

決して作家を非難しているのではない。

じつはこんなにも現代に通じるものが

あるのだよ!ということに

触れてほしい、のだ。

じゃないと、浮かばれない、なぁ。

なんて思ったり。

だから、わたしは近代文学

装画を描きたい、と思っている。

もっと、若い世代が

思わず手に取りたくなってしまうような

物語が感じられる

装画を。

まだまだ力不足だし、

頭の中のものを

そのまま紙におこす力も十分じゃないけど、

本のために、

尽力していきたい、

と思っている。

そのためにはまず

義務教育の間に

たくさん、たくさん、

本と触れる機会をふやさないといけない、

と思わずにはいられない。