デザイラストレーターの演劇もろもろレポ

本のこと、物語のことを考えているフリーランス/デザイラストレーター。 高等学校教諭免許(国語)保持 主に読んだ本のことや舞台観劇レポ。 ◆Twitter @mei_le20

エアリアルとのコラボ 立体的な落語「死神」

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四谷三丁目駅 Art Space 呼応Co-oh

落語家 柳家吉緑さん エアリアルダンスのいのせ さきこさん

「死神」を聴きに行きました。

一度聞いてみたかった「死神」

そしてエアリアル。

どう交錯するのか全く想像がつかないステージに興味がわき、お誘いを受けて行ってみた。

 

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一部「寿限無」/ エアリアルダンス

わたしも小学生の頃暗唱していたのが懐かしい「寿限無」。

 

お邪魔した回はお子さんにもわかるような進行で

夏休み期間中ということもあり、小さなお子さんがたくさん集まっていてほっこり。

 

彼女彼らにもしっかり伝わっているようで、

大人に混じって子どもたちの笑い声も上がっていたのが印象的だった。

 

 

つづくエアリアルでダンスを魅せてくださった

いのせ さきこさん

 

フックのような金具一つで高い天井に取り付けられ、人一人を支えているのに驚き。

柔らかな紗のような白く涼やかな布は柔らかさと弾力性を兼ね備えていて、

色々な表情がみられた。

 

その布に軽やかに上り、縦横に宙を舞いながら布とともにダンスを踊る姿は美しく、

鏡張りの壁にも映って様々な角度から見られたのも楽しかった。

 

 

落語とエアリアルのコラボ

 

 

暗転から音もなく高座には柳家吉緑さん。

薄暗い照明の中、するりと噺が始まり、空気が集中していくのがわかった。

 

しばらくすると、演者が出入りする引き戸になっている仕切りが静かに開いて

そこからなにか真っ黒な人物がするりと姿を表すのに気がついた。

 

 

なんと面をつけた真っ黒の「死神」がご登場、、!

不気味な動作でおもむろに天から下がる布に近づいて、語りに合わせてぬるぬる動く。

 

死神が、学校の怪談の「テケテケ」あるいはデスノートの「デューク」のように空中を浮遊している!

新鮮なその表現にわくわくして目を見開いていたように思う。

わたしにはアニメーションのように見えて、

せわしなく三次元と二次元を行ったり来たりした。

 

 音響や照明のように「効果」としてのエアリアルではなく、

物語に必要な鍵としててふたつのパフォーマンスが出会っていたのが

新鮮で、まさに化学反応のようだと感じた。

 

もちろん、実験は成功だ。

 

 

Art Space 呼応Co-oh

今回初めてきた「呼応」という空間。

地下につづくその場所は、奥行きと突き抜けるような高さがあり、コンクリートの壁は蒸し暑いこの季節に涼しげでぴったりの空間だった。

 

木の椅子も温かく、しずかできれいだなという印象。

 

すてきな場所でした。

 

公式HP 呼応Co-oh

 

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