デザイラストレーターの演劇もろもろレポ

本のこと、物語のことを考えているフリーランス/デザイラストレーター。 高等学校教諭免許(国語)保持 主に読んだ本のことや舞台観劇レポ。 ◆Twitter @mei_le20

観劇の心得 そこは神聖なのだから…

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舞台観劇に行った。

 

初、神奈川KAAT芸術劇場

『HEADS UP!』

日常が飛んでしばし夢の始まり…

のはずだった。

 

けれど、夢はなかなかはじまらない。

開始の5分が過ぎた。

 

まだ始まる気配はしない。

10分が過ぎさすがに客席はしん、と静まる。

 

そこへ後から後から入場客が

係員を先頭にすたこら入ってくる。

 

そんな人たちが3~4人。

 

わたしは辟易してしまった。

時間ぐらい、、、

 

ま、守ろう!?

 

やむを得ない事情があったのかもしれない。

でも、でも、あの大きな劇場で

定刻通りはじまらないのは違和感だった。

 

10分遅れたのが、なかなか集まらない観客が原因なのかは

分からない。

ひょっとしたら、ウラで不具合があって

始められない事情があったのかもしれない。

 

でも、でも、、

わたしはこれまで宝塚歌劇を主に観劇してきたから、

遅れてくる観客に合わせて上演する、などはなく、

むしろ観客も一定のマナーがある方が多く、

極力芝居に支障が無いよう、ふるまっている。

 

…とわたしは思っている。

 

10分が過ぎ、次から次へ遅れてくる観客を見ているうち、

わたしはこれから始まる異世界に

集中する意気込みを完全にそがれてしまった。

 

虚構を虚構としてとらえてしまう

準備が着々とできあがって

幕が上がる頃には

 

冷めた自分が

そこには、いた。

 

。。。。。。。。。。。。

 

舞台はわたしにとって

いつまでも特別な、場所だ。

 

ナマである、という魅力。

観客全員で目の前のことに

集中し、目撃する、一体感。

 

だから、

そのためには

開始のベルが鳴ったら

着こうよ。席に