デザイラストレーターの演劇もろもろレポ

本のこと、物語のことを考えているフリーランス/デザイラストレーター。 高等学校教諭免許(国語)保持 主に読んだ本のことや舞台観劇レポ。 ◆Twitter @mei_le20

『命売ります』ちくま文庫 ドラマ化に思うこと…!

スポンサーリンク

発狂。絶叫。

ちくま文庫から刊行されている

三島由紀夫の『命売ります』の、

ドラマ化ですって……!

わたしの大好きな小説である。

衝撃だったのである。

こんな軽快で遊び心があふれていて、

斜に構えた三島作品があるなんて!と。

それまで気になっていたけれど

「固い」イメージがあってなかなか手が出なかった三島。

素敵な帯に誘われた一人でもあります。

。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。

私は疑問を抱いた。

なんでこんな面白い作品、だれ一人として映像化または舞台化しないの!?と。

不可能に近い漫画の舞台化している時間があったら

三島を舞台化して…!と。(2.5次元舞台すきなひとごめんなさい)

彼は今の時代にあっているのでは?と短絡的だけど、

そう感じた。アニメにしたっていい。

とにかく、この作品をオモテに…!と強烈に思ったわけです。

でも、だれも、しない。

え、じゃあ、わたしが脚本描けばよいのかしら…!

と生意気に思った。

そんなこと思っていたら、

「ドラマ化」!

…いつもそう。

同じく三島由紀夫『美しい星』の映画化の時も、

これまたとてつもなく生意気だけど、

越されちゃった

なんて思ってしまった。

「文学喫茶」や「極上文學」のような文学をモチーフとした

舞台の展開がなされているのを、

遥か彼方で恨めしく眺めている、ジブン。

悔しい、とか思うばっかりで、

あんたはいま、何してるんだ

って、

ジブンでジブンに突っ込んだよ。

こんなこと、イヌコロが

ヴァウヴァウ吠えているだけだと思われるでしょう。

何を奢っているんだ、と。

おっしゃる通り。

自分でも恥ずかしいと分かっている。

勝手に悔しがって、勝手にいきり立って、

勝手に決意して。

もう、まさに「勝手にしやがれ」状態。

でも、こういうどうしようもないことを

自分のきっかけにしていかないと、

熱が生まれてこなくて。

じゃあ、わたしはアプローチを変えて

命売ります』の新しい装画を

「勝手に装画マン」として描いてみるぞ、と、

思うわけです。

【「勝手に装画マン」というのはわたしが

Twitterでやっている企画です。

近代小説を中心に、

彼らが売れるため、注目されるため、

今の時代に合う表紙のイラストレーションを考えてみる、

というものです。

まだ装画賞に応募したものしか掲載していないですが、

これからどんどん増やしていこうと思っています。】

そんなこんなで、

悲痛な叫びをあげましたが、文学が注目されて

本を手に取る人口が増えることには大いに賛成なので、

成功することを、こころより、こころより、お祈り申し上げます。