デザイラストレーターの演劇もろもろレポ

本のこと、物語のことを考えているフリーランス/デザイラストレーター。 高等学校教諭免許(国語)保持 主に読んだ本のことや舞台観劇レポ。 ◆Twitter @mei_le20

ミラクルエッシャー展2018

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M.C.エッシャーの「上昇と下降」に会いに行った。

 

わたしの中では、伊坂幸太郎さんの「ラッシュライフ」がよぎる。

…というかそれしかなかった。

 

エッシャーの作品は中学や高校の美術の教科書に

必ず載っている。

たいていマグリットと一緒に掲載されている。

その頃からなんとなくエッシャーはすきだった。

ずっと視ていられた。

 

空間が破綻した絵を描く課題があって、

正しい空間にしなくて良いかんじがわたしに合っていたのか

楽しくできた気がする。

 

 

伊坂さんの作品内で登場人物たちがそれぞれ、

あれこれと「上昇と下降」について思いを巡らす。

 

それを読んだとき、そんな見方もあるのかと驚いた。

作品は自由なんだ、と思った。

 

 

そして高校では、エッシャーの「眼」を模写する時間があった。

 

見本をよく見て、まつげの一本一本をゆっくり描いていくんだよ

 

そう教えてくれた笑顔がかわいいおじさん先生には

絵を描くとは、線をひくとは何かを教えてもらった。

時間を埋めるためのちょっとした課題だったけど、

そういうものにも、しっかり名作と呼ばれる美術に触れさせてくれた

先生に感謝だ、

 

 

 

会場は大混雑だった。

夕方に入場したが、会場内はひとだらけ。

 

ちょっと嫌気がさして静かにじっくり眺めることは

叶わなかったが、教科書でしか見たことなかったものが

目の前に存在しているのは感動的で、

 

 

モノクロの作品で派手さは少なめだが、

やっぱり、印刷物の上では分からないオーラが

漂っていた。

 

 

図録を購入したから

会場の雰囲気を思い出しつつ、

エッシャーの作品とじっくり対話してみたいと思う。