埼玉県の農道を、1台のワンボックスカーがある家族を乗せて、東京に向かって走っている。
カーラジオからは、さいたまんぞうの「なぜか埼玉」に続き、DJが語る埼玉にまつわる都市伝説が流れ始める――。その昔、埼玉県民は東京都民からそれはそれはひどい迫害を受けていた。
通行手形がないと東京に出入りすらできず、手形を持っていない者は見つかると強制送還されるため、埼玉県民は自分たちを解放してくれる救世主の出現を切に願っていた。東京にある、超名門校・白鵬堂学院では、都知事の息子の壇ノ浦百美(二階堂ふみ)が、埼玉県人を底辺とするヒエラルキーの頂点に、生徒会長として君臨していた。
果たして埼玉の、さらには関東の、いや日本の未来はどうなるのか――!?(公式ホームページより)
映画『翔んで埼玉』 あらすじ・レビュー
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誘われて、映画『翔んで埼玉』見てきました(^^)/
「パタリロ!」で有名な魔夜峰央 原作
原作未読の率直な感想などをお話ししていきます。
あらすじ・キャスト
愛ある、茶番
予告などで自ら「茶番劇」と評し話題になっているが、実際見てみると、なるほど納得。けれどそれは「本気の茶番劇」だった。
公式HPでもキャストの方がコメントしているように、この作品はばかげたことを大真面目にしれっと遂行していくところに魅力がある。
どうしようもなくくだらない世界で必死に生きている彼らの姿が、笑いを誘い時には愛おしくさえ感じられる。
映画館が一体となって爆笑!
映画を観に行って映画館全体が一斉に笑いの渦に…なんてことは、なかなかないのでは…??家族、親戚がめちゃめちゃでかいお茶の間で、一つのばかデカいテレビを凝視してる、、、
そんな錯覚にひたれるひとときで新鮮だった。
その場にいるみなさんがゆるーい一体感の中、あなたも遠慮なく爆笑できます 笑
まるで宝塚!?
東京屈指の名門校・白鵬堂学院はまさに「ベルばら」の世界だった。宮廷のような豪華絢爛なドレス、内装に高校ということを忘れてしまう、というかむしろそんな設定は秒で忘れられる。
よって、GACKTが高校生役だといわれ混乱についていけなくても、
本作を見てしまえば、そんな些細なことを気にする余裕もなくなるだろう。
なぜなら、二階堂ふみちゃん演じる百美(モモミ)も、どちらのお国の何時代?!というくらいフリル満点な洋服(制服?)を身に纏っている。
本作は設定を凌駕する説得力が、衣装や素晴らしいキャストによって創られている。
メイクも宝塚のようなリーゼント、ダブルラインのお目々ぱっちりメイクで、
宝塚好きとしては、冒頭部分が特に楽しかったな…
そして、GACKT演じる麻美 麗の名前もツボだった。
漢字こそ異なるが、宝塚OGにいらっしゃるから…!とひとりで
楽しんでいた。原作の魔夜峰央さんが意図したかは分からないけれど…
美少年・壇ノ浦 百美
やはり、二階堂ふみちゃんは期待を裏切らない!
あざやかにごく自然に百美が存在していた。
アニメのキャラクターのように、ころころと表情を変え、衣装も相まって
完璧に魔夜峰央のキャラクターを捉えていた。
(といっても原作未読なので参考はパタリロ!しかないが…)
麗にときめいてからの百美の、手のひらを返したような態度の変化は非常にわかりやすくて、チャーミング。
いいなぁ~とひとりうなっていた 笑
個人的注目女優さん
取り巻きの女の子3~4人の中に、高月彩良ちゃんがいてくれたことが、
個人的に嬉しかった~^^
高月彩良ちゃんは、ジブリ作品の「思い出のマーニー」の杏奈から、
ドラマ「ミューブ~秘密の歌園~」と注目している、力強い目力のある美人さん。
今回の世界観にも合っていて台詞も多く、ますますこれからを応援したくなった…!☺
全体の感想
結論から言うと、まんがの実写化という点でおそらくものすごい再現率の高い作品なのだと思う。
けれど、わたしの好みではなかったかな…というのが正直な感想。
普段は見終わった後あれやこれやと考えられる映画が好きなので、
ただ楽しむという作品をどう見ればいいか分からなかった、かな。
わたしは関東出身ではないけど、埼玉の特筆するところがないところが魅力。
それを埼玉県民はどこか認めているし愛している、という点において、
わたしの出身地もそんなところがあるなぁ…と振り返り、
どの地域でもあてはまるところはあるのでは、と思った。
でも、やっぱり関東圏出身の方が見れば
幼い頃より知らずに培ったスキーマが活き、よりその面白さが倍増すること請け合いだろう。
ラストのはなわの「埼玉県のうた」が面白くて、
退屈しがちなエンドロールがあっという間だったのは素敵だったので、
観に行く予定のある人は、最後までお楽しみ下さい。
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